ホテルの部屋から出て散歩に出る。
 具合が悪いのか、なかなか足が思ったように進まない。
 それでもぐるりと一回りしていこうと思う。
 道の先に大階段がある。
 手すりにつかまりながら、登っていくと、
 そこに京阪の駅がある。
 京阪だったら一本で家に帰れるから、丁度いい、と思う。
 階段を下りてホテルに戻ろうと思うと、
 手に感覚がなくなり、また、手すりもなくなってしまう。
 必死に壁にぶら下がっている。

分析
 たぶん、ゆっくり進んでいるのが今の私。
 せっかく大階段を上ったのに、また、戻ろうとしている。
 そんな事ではいけないぞ、と警告の意味で
 手すりがなくなっているのかも。